ラ〜ワ行


・ラジエター[radiator]
冷却器の事で、自動車の前面にあるこの部分に風が当たって内部のクーラントを冷やし、それがエンジン各部を回って温度を下げる。風が足りない場合は自動的にファンが作動する。風によって熱を下げるもの。
薄い金属板が重なってて表面積を増やし効率よく冷えるようになってる。
中に冷却水(LLC=不凍液+蒸留水)が流れてて、これがエンジンを冷やす。
寒冷地などでは冷却水のLLCを濃いめに作って凍らないようにする必要があります。


・理想空燃比[air gasoline ratio]
燃料が完全燃焼する為の理想的な空気と燃料の質量比を理想空燃比といい、理想空燃比は14.7:1=空気:燃料であるが、実際のエンジンでは運転状態によって多少異なる。すなわち通常走行時には、理想空燃比よち若干薄く、始動時、加速時、高負荷時などには、理想空燃比より濃くなっている。
理想空燃比=14.7:1
最大出力が出る空気と燃料の比率=12.5:1
経済空燃比(減速地頭の燃料カット)=14.7以上:1
冷却空燃比(ターボチャージャーの燃料冷却)=10.0:1


・リッチ
空燃比が希薄状態(空気の量に対して燃料の量が少ない)の事。


・リーン
空燃比が過濃状態(空気の量に対して燃料の量が多い)の事。


・リトラクタブルヘッドライト[retractable headlight](略語:リトラ)
リトラクタブルとは”引っ込められる”という意味。
普段は格納されていて、必要な時に開いて点灯するタイプの可動式ヘッドランプの事。
ランプの技術の進化や、衝突安全基準により廃止される。


・リバースステアリング(略語:リバースステア)
比較的急なコーナーを旋回しているときなどに、最初はアンダーステア傾向だったものが途中からオーバーステアに移行してしまうような特性をリバースステアリングといいます。通常の走行ではあまりみられません。


・リビルト
使用済自動車から取り外した部品や修理の際に発生した交換部品等をベースに、磨耗、劣化した構成部品を新品と交換、再組み立てし、テスターを用いて品質確認を行い、商品化された再利用の部品。
リビルト部品。
類似語⇒リユース


・リミッター
限界制御装置。
一定以上の時速が出ないようにするスピードリミッターと、エンジンが許容回転を超えるとそれ以上回らないように点火系または燃料系をカットするレブリミッターなどがある。


・リユース
使用済自動車から利用できる部品を取り外し、分解等の手を加えず、目視、現車・テスターなどによる点検を行い、清掃・美化を施し、商品化された再利用の部品。
リユース部品
類似語⇒リビルト


・リミテッドスリップデファレンシャルギヤ[limited slip differential gear](略語:リミテッドスリップデフ、LSD)
ディファレンシャルギア=デフの略。
機械式差動制限装置の事。
通常のデファレンシャルギヤは、駆動輪のタイヤの左右に起こる回転差を、うまくバランスを取らせるパーツであるが、スポーツ走行ではこの作用が悪影響し、内側のタイヤが空転してしまう現象が起こる。
こうなると外側のタイヤだけで走ることになるために、ドライバーの思うように車が走らない。
これを防ぐために、左右の回転差を制限して空転を防ぐ機械式作動制御装置の事。
このリミテッドスリップデフにより、常に駆動輪にトラクションをかけた走りが可能になりますが、LSDは通常のデフよりも抵抗になるため、ステアリングが重くなったり、直線加速の初期応答が悪くなる等のデメリットもある。
ヘリカルLSD、トルセンLSD、機械式LSD等の種類があり、メインで走るステージに合った物を選ぶ必要があり、1ウェイとは、アクセルオンの時だけ作動させる。2ウェイは、オン/オフ両方で作動させるタイプと分かれており。1.5ウェイはその中間の性質があります。
LSDの事をデフと呼ぶ場合がありますが、厳密に言うとデフとリミテッドスリップデフ(LSD)は性質も異なるギアです。


・レギュレーション
競技に関する参加資格や細かい規則およびルールの事。
競技の主催者、競技に参加するチーム、ドライバー、メカニック、車両、審判等、関わるもの全てに対して細かい規則があり、合致していないと競技に参加できない。
また、参加後に違反が発覚すれば、失格となる。


・レシプロエンジン
ピストンの往復運動を用いて動力を発生させるエンジン。
4サイクルエンジンと2サイクルエンジンがある。
4サイクルエンジンとは、4ストローク1サイクルエンジンの略称で、ピストンの4ストロークの運動、すなわちクランクシャフトが2回転する間に1サイクルの作用を完了するエンジンである。
1ストロークとは、ピルトンが上死点から下死点、又は下死点から上死点へ運動する1行程をいい、1サイクルとは、燃焼に必要な1周期の事で、この間に吸入、圧縮、燃焼(膨張)、排気が行われる。
2サイクルエンジンとは、2ストローク1サイクルエンジンの略称で、ピストンの2ストロークの運動、すなわちクランクシャフトが1回転する間に1サイクル(掃気、圧縮、燃焼(膨張)、排気)の作用を完了するエンジンである。
動力の発生方法は、燃料と空気を混合させた混合気をシリンダ内に吸入して圧縮し、これにスパークプラグで点火、燃焼させることによって生じる圧力をピストンで受け、クランクシャフトを回転させ動力を得ている。


・レスポンス[response]

ドライバーが行った操作に対する車の反応の事。
反応が鋭いとか鈍いなどの時に、レスポンスか良い、悪いと表現する。
普通はエンジンの吹け上がりやステアリングの反応に対して使います。


・レッドゾーン
エンジンの高回転時における警告域の事。
エンジンに対し負担がかかる回転域。
エンジンチューンや補強によりレッドゾーンの回転数を上げる事も出来る。


・レブリミッター[rev limiter]
高回転型エンジンを搭載した車などで、誤ってエンジンが過回転(オーバーレブ)するのを防止するため、許容回転数に達するとそれ以上回らないように点火系または燃料系をカットする安全装置。


・ロータリーエンジン
ロータリーエンジンとは、往復ピストンを使わずハウジングの中でおにぎりの形に似たローターが1回転する間に1サイクル(吸入、圧縮、燃焼(膨張)、排気)の作用を完了するエンジンで、その間にエキセントリックシャフトが3回転するエンジンである。
工程はローターの3辺とローターハウジングで作動室を形成しており、これら3つの作動室がエキセントリックシャフトの回転に連れてそれぞれ独立して変化する。
ローターが1回転(その間にエキセントリックシャフトは3回転)する事によって、混合気の吸入、圧縮、燃焼(膨張)、排気の行程が行われる。
この場合、作動室はローターハウジングには3つあるので、ローターが1回転する間に3回の出力工程があり、エキセントリックシャフト1回転あたりに1回の出力工程があることになる。
又、構造上カムやバルブといった部品を必要としないので、部品点数を少なく押さえられ、同排気量のレシプロエンジンと比べて小さく形成できます。
そしてそれらの部品から発生するフリクション(摩擦)が無く、往復運動を回転運動に変換する必要もないので、出力の伝達ロスが少なくできます。
ただし欠点もあって、構造上吸気排気の行程でオーバーラップ現象(吸気時に排気ガスが混ざってしまう)が起きやすく、燃費が悪いことです。
また、エンジンが低回転時においては若干トルク感に欠けます。ローターの質量が小さいので、回転数が上がらないと出力が出ないからです。
しかしこの回転運動により、運動エネルギーが常に一定方向に働く為エネルギーロスが少ないのが最大の特徴である。
その為、MAZDAのRX-7搭載されている13Bエンジン1ローターあたり654ccいう排気量ながら、レシプロエンジンに換算すると約2倍の排気量に相当する馬力を発生する事ができます。
現状、13Bエンジンは2ローターエンジンで1308ccの排気量がありますがレシプロエンジンの2600cc以上の出力が得れます。
トルクの面でも2ローターエンジンは、レシプロ4サイクル6気筒エンジンとほぼ同等のトルク変動が得られ、さらにロータリーエンジンの特徴である回転フィールの滑らかさも向上します。

たたこのような機構の為、プラグに関してはレシプロエンジンに比べトレーディング側(上側のプラグ)で2倍、リーディング側(下側のプラグ)で4倍点火する為にへたりが早く、このへたりが失火や、かぶりにつながりやすい。
最低でも5000kmに1回は点検、掃除、1万kmに1回は交換(本来は5000kmに一回交換で、理想は3000kmに一回交換とされている)する様に点火系のメンテナンスが必要になる。
又、ロータリーエンジンの特性上、アイドリング時の燃調を自動でベストな状態に保つフェーエルリーンベスト機構など複雑な機構を持つ一面もある。
詳細⇒
フェーエルリーンベスト機構


・ローリング[rolling](別名:ロール)
車の挙動3大要素の一つ。
走行中に旋回等をした際に車体の重心を通る横方向への軸回りの回転運動。
コーナリング中に車体が傾くこと。
あまり傾きが大きいと乗り心地もコントロール性も悪いが、まったくローリングしない車にしてしまうと、曲がりにくくなるばかりか、危険である。
スタビライザー、バネの硬さ、トレッドの広さでうまく調整することが大切。
詳細⇒スタビライザー


・ロールバー[roll bar](別名:ロールゲージ[roll cage])

ボディ剛性(ボディのしっかり感)や転倒時のキャビンの安全性確保のためにの車内にセットさせる突っ支え棒。
ハードな走行によるボディーのねじれを防ぐためにスチールやクロモリ、アルミ等で車の中(キャビン)をジャングルジムのように設置しているもの。
本来はブラケットとボルトでがっちり固定するが、レースカーなどは溶接で止めるタイプもある。
剛性をしっかり上げる為には溶接止めをしたほうがボディー剛性は格段に上がる。
支持してるポイント数なんかで〜点式(P)などと表現します。
ボディ剛性に使用する場合はボディのネジレを防ぐ為にサスペンションのバネレートを8kg/mm以上にすると必需品とされています。
正しく分類するならば5P以下がロールバー。6P以上がロールケージ。